
合格まで3回かかったレポートだよね?

うん。テキストだけでは合格できない、難易度高めのレポートだよ
☆合格レポートはあくまでも参考掲載です。丸写しや類似した内容のレポートは不正とみなされるので、絶対にやめましょう!
児童サービス論 レポート設題1
設題
図書館における直接(的)サービスと間接(的)サービスの意義と方法について述べなさい。
合格レポート
直接サービスと間接サービス
直接サービスは、直接利用者と接して提供するサービスである。利用者の様々なニーズに的確に対応し満足度を高められる点で大きな意義がある。
特に、大人と接する機会の少ない児童に対し直にサービスを提供するメリットは多い。
児童を対象とした直接サービスの最大の意義は、児童と本を繋ぎ、本を読む楽しさを知ってもらうことである。読書の楽しさを体感させることで、生涯にわたる読書習慣を定着させることができる。
また、様々な本との出会いから、豊かな感性や読解力、情報を活用する力を育むことができる。ひいては、困難にくじけず生きる力の涵養にも結びつく。
紹介する本によっては、昨今注目される多様性への理解促進や、国際感覚の醸成も図れるだろう。さらに、館員との交流を通じ、他者と触れ合う楽しさから社会性を養うこともできる。
直接サービスの方法は多岐にわたる。例えば、話し手が本を読んで聞かせる「読み聞かせ」や物語を覚え本を見ないで語る「ストーリーテリング」が挙げられる。
これらは、児童の想像力を刺激し、文学の世界に招待する効果的な方法である。
また、直接サービスには、日常的に行う「フロアワーク」もある。
児童は自分から大人へ声をかけることが難しいため、館員から児童に率先して近づき、ニーズを探り対応することは大変有意義である。
一方、間接サービスは直接利用者と接することのないサービスである。
資料の分類、目録作成、排架等、利用者の希望に即した資料を提供するための準備であり、直接サービスを効果的に行うためには間接サービスを適切に行うことが不可欠である。
児童対象の間接サービスには、例えば児童が本を簡単に手に取れる高さの書架の設置や、児童向けのパスファインダーの作成が挙げられる。
これらにより児童は望む本を見つけやすくなることから、意義深いサービスと考える。また、このようなサービスには、児童の主体性を育成できるという利点もある。
児童が容易に読みたい本を見つけたり調べ学習をできたりすれば、それが成功体験となり、主体的に行動する意欲が高まっていくだろう。
さらに、学習の効率化も図られ、児童は空き時間を心身の発達に資する他の活動に使うことができる。
ほかにも間接サービスには、ラベル張りや汚損防止の処理等がある。
そのようなきめ細やかな作業から、児童は本を皆で共有していることを意識し、大切に扱うようになる。ひいては、社会との繋がりや公共のルールについての学びが得られる。
さらに、需要に応じた選書等を通じ図書館を心地良い環境に整え、学校や家庭に居場所のない子どもたちへ癒しの場として提供することも、間接サービスの重要な意義といえる。
(※ブログ掲載に当たり、字下げをなくし改行を増やしています。)

参考文献
・金沢 みどり『児童サービス論 第2版』学文社 2014
・金沢 みどり『図書館サービス概論 第2版』学文社 2016
・柳 勝文『図書館サービス概論』近畿大学テキスト 2011
・堀川 照代『児童サービス論 新訂版』日本図書館協会 2005
講評(抄)
最初の設題は前回指摘した内容が改善されています。これでよいですが、テクニカルサービスとパブリックサービスも参照しておいてください。これら二つのサービスはお互いに関連しています。
作成のポイント
「テクニカルサービスとパブリックサービスを参照しておいてください。」という指摘は、結局不合格だった1回目から合格した3回目まで毎回言われました💧👇
(1回目の講評)
直接サービスと間接サービスの意義についてもっと詳しく述べてください。参考までに、テキストではあまり詳しく述べていないので、ネットで「テクニカルサービス」と「パブリックサービス」などを参照してください。または、近畿大学「図書館サービス概論」のテキストを参考にしてください。
(2回目の講評)
最初の設題は前回指摘した内容がまだ不十分です。テクニカルサービスとパブリックサービスも参照しておいてください。
先生の指摘で、図書館サービス概論のテキストを読んだりネット上で検索したりしてレポートに反映させたつもりでした。
でも、「テクニカルサービスとパブリックサービス」という視点はまだまだ足りなかったようです。この辺をうまく入れられると一発合格もあり得るかも。
僕は、児童に対する直接サービスと間接サービスに直接的に触れた資料が見つけきれず、2回目の不合格通知がきたときには、「どう書いたらいいんだろう…?」とすごく悩みました。
そこで、1回目から2回目のときにはマイナーチェンジしかしなかったレポートを、3回目で大幅に書き換えました。
具体的には、1回目・2回目で書いていた序論や結論の部分、そして厚めに書いていた「方法」の部分を削り、自分の中で「これでもかっ!」というくらい意義を絞り出し、意義ばかりのレポートにしました。
読んでもらったら分かるように、先生の心に残るように「意義」という単語を何度も入れてます(^^;)
ですので、このレポートは一般的な構成とは違って本論だけとなっています。
若干意地になった部分もにじみでてる(?)特殊なつくりではありますが、重要な部分に絞って書く方法もレポートの作成技術のひとつとして大いに活用していいと僕は思います。
ちなみに、児童といっても年代に幅があるので、サービスの方法自体はそれぞれの年代に応じたサービスを思い浮かべるといろいろ出てくると思います。
(↑ただし、ヤングアダルトサービスに関することは設題2で使ったほうがいいでしょう。)
サービスはいろいろ挙げられても、どうしても内容が近いもの(例えば僕がレポート内で1つにまとめた「読み聞かせ」と「ストーリーテリング」など)は意義も似てきます。
それらのそれぞれの意義の微妙な違いをうまく表現できれば、単語を繰り返して先生の潜在意識にまで働きかける必要はないでしょうw

潜在意識にまで訴えるなんてガチモード全開だねw

「獅子はウサギを捕らえるにも全力を尽くす」ってことわざ知らないの!?

児童サービス レポート設題2
設題
図書館におけるヤングアダルトサービスの意義と実践方法について述べなさい。
合格レポート
ヤングアダルトサービス
ヤングアダルトサービスとは、概ね12歳から18歳までの利用者を対象としたサービスである。
児童と成人の中間に位置するヤングアダルトは、自己を確立するため試行錯誤する時期にいて、感受性が鋭く情緒が必ずしも安定していないなど、他の年齢層にはない特徴を備えている。
そのようなヤングアダルトのニーズに沿ったサービスを展開することは、対象者が興味や関心のある事項について知識を得る手助けとなり、成長発達を支えるという点で大きな意義がある。
また、ヤングアダルトが、館員や同世代との集会活動を通して人とのかかわり方を学び、社会の一員としての自覚を持つきっかけとなるという効果も期待できる。
図書館がヤングアダルトサービスを実践するに当たっては、対象者の発達に応じた特性や能力を熟知し、誠実に取り組むことが重要である。
具体的には、専任の担当者を配置することや、ヤングアダルトサービスを図書館の奉仕理念、運営方針において明確にし、組織として実践すること、予算を確保しニーズの高い資料を揃えること、職員研修や近隣図書館との意見交換会を行うことなどが求められる。
また、ヤングアダルトの実態を熟知している学校との連携も必要である。
日常業務においても、ヤングアダルトへの対応の際には子ども扱いするような言動を避けるなど、その特性に応じた配慮が必要である。
職員はヤングアダルトについてよく知るように努め、コミュニケーションスキルを身に付けるとともに、ヤングアダルトを一緒くたにせず、各々に適した接し方を心掛けなければならない。
ヤングアダルトが主体となり活動したり、プログラムに参加したりする環境を図書館が提供することも、サービス実践のひとつである。
例えば、読書会は、読書の幅の広がりに繋がるほか、企画段階からヤングアダルトを主体的にかかわらせることで、社会性を養う機会にもなる。
通常の読書会に留まらず、ビブリオバトルなど、この世代がより興味をかきたてられるプログラムを実施していくことが望ましい。
図書館のWebサイトに、成人や児童とは別に、ヤングアダルトを対象としたページを作成することも有意義な方法である。
ヤングアダルト向けの新着図書や集会活動の情報などを掲載するほか、掲示板を同世代の意見交換の場として提供することや、SNSと一体的に運用することも考えられる。
(※ブログ掲載に当たり、字下げをなくし改行を増やしています。)

参考文献
・金沢 みどり『児童サービス論 第2版』学文社 2014
・金沢 みどり『図書館サービス概論 第2版』学文社 2016
・柳 勝文『図書館サービス概論』近畿大学テキスト 2011
・堀川 照代『児童サービス論 新訂版』日本図書館協会 2005
講評(抄)
二つ目の設題はヤングアダルト・サービスの意義と方法について述べることです。ヤングアダルト・サービスは図書館によっても取り組みの温度差はありますが、とても重要なサービスと言えます。ここはこれでよいです。要点を押さえています。
作成のポイント
児童サービス論のレポートは合格までに3回提出しましたが、設題1の部分で修正が求められ、設題2の部分については最初の提出でOKをもらってました。
設題2は作成の際も、それほど悩みませんでした。
僕は、自分がこの世代だった頃の記憶を振り返り、あの頃図書館にどういうサービスがあったらよかったか、どういう図書館職員(というか大人)がいてくれたらよかったかということを考えながら書いていきました。
みなさんも当時の記憶を思い出して書いてみるとよいでしょう。1,000字じゃ書き切れないくらい書きたくなりませんか?w
あと、ヤングアダルトサービスについて考える際には、日頃から図書館を利用する人にどのようなサービスを行うかという視点だけでなく、普段図書館をあまり利用しない人をいかに呼び込むかという視点も必要になります。
ここでは、比較的図書館を利用する方だった自分の経験は使えなかったので、現状図書館がどういうサービスをしているのかいろいろ調べました。
このことについて、僕は字数の関係で最終的に削ったのですが、最近流行っているボードゲームイベントやボードゲームの貸出に触れるのもいいんじゃないかなと思います。
(「自分がボードゲーム好きなだけだろ!?」ってツッコミはなしで(^^;))

ぼくもあの頃は日々鬱屈としてたなぁ…

え、ビーちゃんって今いくつなの!?
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