図書館サービス概論 合格レポート 2022(近大通信司書)

図書館サービス概論アイキャッチ画像レポート
ビーちゃん
ビーちゃん

あの図書館、なんとなく好きなんだよね~ ほんとなんとなく。

トッス
トッス

その「なんとなく」を調べてはっきりさせてみよう!

☆合格レポートはあくまでも参考掲載です。丸写しや類似した内容のレポートは不正とみなされるので、絶対にやめましょう!

スポンサーリンク

図書館サービス概論 レポート設題

身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。

合格レポート

本稿では、〇〇県〇〇市にある〇〇市立図書館(本館1館、分館6館)のサービスに係る調査結果をまとめ、当図書館への希望を記す。調査に当たっては、本館である中央図書館に出向き状況を確認した。

なお、記載したサービスの中には、現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止中のものがある。

1 収蔵・貸出状況

〇〇県立図書館発行「令和2年度〇〇県立図書館要覧」によると、〇〇市立図書館の令和元年度の蔵書数は650,356冊、貸出点数は939,490点で、市民一人当たりでは、蔵書冊数が2.04冊、貸出点数が2.96点である(市人口〇〇人)。

県内市町村立図書館の平均値が、蔵書冊数3.12冊、貸出点数3.29点のため、〇〇市立図書館はいずれも下回っている。

また、日本図書館協会発行「日本の図書館 統計と名簿2020」によると、全国の人口〇万人以上の市立図書館における一人当たりの平均値は蔵書冊数2.45冊、貸出点数4.93点のため、〇〇市立図書館は平均未満であり、特に貸出点数で大きく水を開けられている。

これらのデータから、本図書館は、貸出促進の取組強化が必要と考える。

2 基本サービス

(1) 貸出・閲覧

貸出は〇〇市民、市内に在勤・在学の者及び短期(2週間以上)在住者が対象となっている。

貸出点数は、図書・雑誌は制限なし(短期在住者は5冊)、大型絵本・視聴覚資料は2点までで、貸出期間は前者が2週間、後者が1週間となっている。

中央図書館の閲覧席は40席あり、主に一般図書、児童図書及び郷土資料で閲覧スペースが分かれている。インターネット利用席は2席設けられている。

(2)予約・リクエスト

予約はWebOPACで行うほか、窓口に必要事項を記載したリクエストカードを提出して行うことができる。

未所蔵資料のリクエストについては、当該カードを提出する方法のみ受け付けている。

(3) 複写サービス

窓口に申込書を出すことで、〇〇市立図書館の資料に限り、複写が可能である。

(4) レファレンスサービス

原則、窓口にて質問内容を記載した所定の用紙を提出させ対応する方法を採っている。簡単な内容の場合は、電話での対応も行っている。メールでの受付は行っていない。

本サービスについては、HPや館内掲示での案内はあるものの、あまり目立たない位置にある。

(5) 文化・集会活動

読み聞かせ等を行う「おはなしボランティア」の養成講座や、〇〇などを開催し、市民の来館を促している。

3 対象別サービス

(1)児童サービス

毎週土曜日の定例おはなし会や工作会、〇〇などを開催している。また、HPに児童向けページを掲載したり、館内に児童用のOPACを設置する等、利用促進に力を入れている。

(2)ヤングアダルト(YA)サービス

平成29年度からライトノベル等を置いたYAコーナーを設置しているほか、中学生を対象とした壁新聞作成の講座や本のPOPの募集イベント等を実施している。

しかしながら、貸出冊数に対する年代別の割合は1.2%と低く、貸出には結びついていないようである。

 

(3)高齢者サービス・障害者サービス

拡大読書機の設置や大活字本の提供を行うとともに、視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」に入会し、デイジー図書の提供を推進するなど、高齢者や障害者の利用促進に積極的に取り組んでいる。

また、宅配サービスも実施している。

 

(5)多文化サービス

HPに英語での利用案内を掲載している。また、グーグルのサービスを利用し、簡易的に中国語やネパール語等への多言語化を行っている。館内では、特段外国人向けのサービスは行っていない。

4 〇〇市立図書館への希望

貸出数が少ない要因の一つには、開館時間が○時までと短いことがあると思われる。中央図書館には駐車場がないこともあり、一般的な勤務時間の社会人にとって、平日は利用しづらい。

開館時間の延長は人件費が嵩み難しいということであれば、24時間貸出ロッカーを導入することで、コストを抑えつつ利便性向上が図れると考える。

また、近隣の〇〇町や〇〇市のように、電子図書館の開設も望まれる。

YA対象の企画は本館分館合わせて年3回と、定例おはなし会等を開催している児童サービスに比べ少なく感じる。

ビブリオバトルやボードゲームイベント等、この世代がより興味を抱く企画を展開していくことで来館者が増え、ひいては貸出数の増加に繋がると考える。

また、HPにYA対象のページを設けたり、SNSを活用してYA向けの情報を発信したりすることも有効と思われる。

レファレンスサービスの件数は、ここ5年、年間1,000件前後で横ばいである。市の目標は達成しているものの、伸び悩んでいると言えなくもない。更なる利用促進に向けて、電子メールによるサービスの開始を期待する。

また、このサービスの存在を知らない者も多いと思われることから、案内を目立たせる等周知に力を入れることも必要と考える。

(※ブログ掲載に当たり、字下げをなくし改行を増やしています。)

参考文献

・〇〇県立図書間『令和2年度〇〇県立図書館要覧」
・〇〇市立図書館HP
・〇〇市立図書館『館報2020 令和2年度』〇〇市立図書館 2021
・日本図書館協会『日本の図書館:統計と名簿2020』日本図書館協会 2021

講評(抄)

〇〇市立図書館のことがよく調べられています。ご希望が実現するよう、働きかけてみてください。さらに他館を訪れ、相違点を考えてみてください。

合格レポート作成のポイント

図書館サービス概論の合格のポイントは図書館概論同様、調査をしっかりと行っておくことに尽きます。

テキストに挙げられている各サービスがどのように行われているか、漏れなくチェックしておきましょう。

あと、他の図書館と数値を比較する際、各図書館がその数値をどのようにカウントしているのか確認しておきましょう。

例えば、一概に「レファレンスサービスの件数」といっても、カウントの仕方が違う場合があります。

A図書館では受付で「○○という作家の本ある?」と聞かれその場でOPACで調べて回答したものをカウントしている一方で、B図書館ではその場ですぐに対応できるものはカウントせず、「●●という作家が数十年前アメリカ旅行中に地元のタウン誌に投稿したらしいエッセイを読みたい」というような、真偽不明な😅調査に時間がかかるものだけをカウントしている場合もあります。

そうなると、数字に開きがあることは当たり前で、比較する意味がなくなります

蔵書数なども同じで、例えば蔵書数に視聴覚資料を含むのか含まないのかだけで、数字の意味が変わってきます。

なので、数字のカウントの方法をしっかり確認して、同じ数え方での数値を比較するようにしましょう。

ビーちゃん
ビーちゃん

なんであの図書館が好きかわかったよ。

出入りする時に隣のパン屋さんからおいしそうな匂いがしてくるんだ!

トッス
トッス

図書館関係ないじゃん…

コメント

タイトルとURLをコピーしました