司書の方へのインタビューって緊張するなぁ~
ちゃんと準備していけば大丈夫!
図書館概論と図書館サービス概論のレポートは、図書館の調査・インタビューをしてまとめる必要があります。この記事ではその方法を紹介します。
なお、情報資源組織論の設題2も少しだけ調査が必要ですが、メディア授業の申込期限があるため順番的に先に済ませていると思います。
もし、調査不十分による再提出だった場合は、そちらもあわせて再調査するとよいでしょう。
最初に、どの図書館を調査するか決めます。
図書館サービス概論の「レポート作成上の留意事項・ポイント」にあるとおり、都道府県立ではなく市町村立図書館を選びましょう。
日頃から利用している図書館が場所も分かるしいいでしょう。可能であれば、比較のために複数の図書館に足を運び調査するのもいいと思います。
その場合は、規模が同じくらいの図書館を選びましょう。規模が異なる図書館を比較対象にしてもあまり参考になりません。
クレドの掲示板の情報をみると、比較対象の規模不一致は図書館概論のレポートでよく指摘される点のようです。
まだ初めの段階なので、この時点で完璧に固める必要はありません。ふわっとした感じでいいので整理して、書き出してみましょう。
自分で調べられそうなもの(数値的なもの)と、取材しないとわからなさそうなもの(図書館の特徴など)に分けて書いていくといいと思います。
図書館の開館カレンダーを見ながら、訪問する候補日をいくつか検討しましょう。
利用者が少ない平日の午前中が狙い目だと思います。
ただし、平日であっても、休館日翌日の午前中は何かと忙しいことも考えられるため、できるだけ避けましょう。時間は1時間ほど見込めばいいでしょう。
候補日がいくつか決まったら、図書館に電話をかけインタビューのアポをとります。
身元を明らかにして、取材したい旨を伝えましょう。
もしかしたら、この時点で
などいろいろ聞かれるかもしれません。
質問内容については、事前に考えていたおおまかな内容を伝えましょう。
人選については、司書資格のある方をお願いするといいでしょう。
メールで依頼することそのものは別に失礼なことではないですし問題ないですが、あまりおすすめはしません。
なぜなら、図書館の方が忙しく、なかなか返事が来ない可能性があるからです。
こちら側は提案した候補日を開けておく必要があるので、返事が来るのを「まだか、まだか」とやきもきすることになります。
また、大量に来る様々なメールに埋もれ、こちらからの依頼メールを見逃される可能性もあります。
それよりも確実にコミュニケーションを図れる電話を使うことをおすすめします。
電話が苦手でどうしてもメールでアポをとりたいという場合は、できるだけ日程に余裕を持ち(1か月以上前など)、最初から返事を気長に待つ前提で行いましょう。
あと、こちらからはメールを送る場合でも、図書館側からは電話がかけられるよう、電話番号もちゃんと文面に記載しておきましょう。
例えば、図書館概論の必須記載事項である蔵書数や貸出数については、たいていの図書館がホームページや図書館報などで公表しています。
また、例年全国調査も行われ、その結果が冊子でまとめられています(『日本の図書館:統計と名簿』日本図書館協会)。
こういった公表資料から拾えるデータについては、インタビューでは聞かず、自分で調べておきましょう。
ただし、調べた結果、なぜか複数の公表資料の同じ項目の数値が一致していないというケースも見られます。
そのような場合は、インタビューの中でどちらが正確な数値なのか確認した方がいいでしょう。
図書館調査・インタビューは、主に図書館概論と図書館サービス概論のレポートを作成するために行うものですが、実際にはほかのレポートを作成する際にも活用できます。
未作成の分も意識しながら調査・インタビューを行うことで、後に作成するレポートにも具体例が入れられ、説得力のある好レポートに仕上げることができるでしょう。
近大の学生証(科目履修生は身分証明証)を持参して、図書館に向かいましょう。当たり前ですが、筆記用具は必携です!
図書館に着いたら、入る前に外観の写真を撮っておくと良いでしょう。調査終了後でもいいのですが、ホッとして写真を忘れてしまう可能性があります。
写真を撮るときは、利用者が写り込まないように細心の注意を払いましょう。
学生証を見せながら挨拶を済ませ、事前に自分で調べたことを織り交ぜながらインタビューしていきましょう。
質問内容を箇条書きしたレジュメを、自分用と相手用の2部用意すると進行しやすいと思います。
(相手方が複数の可能性もあるので、ちょっと多めに準備しててもいいかもしれません。)
質問内容は人それぞれだと思いますが、一応参考までに例も載せておきます。
一つ一つの質問を単発で終わらすよりも、返ってきた回答を掘り下げて聞いてみると、より詳しく知ることができ、様々なレポートに活かせると思います。
例えば、上の質問例の1番目の回答が「電子図書館導入予定なし」だったとして、そこから掘り下げてみます。黄色マーカーが相手側、青マーカーが取材者側です。
「電子図書館の導入予定はない」→「理由は?」→「予算が厳しい」→「いくらくらい必要?」→「年間〇〇円必要となる」→「代わりに充実させるサービスは?」→「YA向けの蔵書を増やす予定」etc.
こんなふうに会話が淀みなく流れていくことはマレだと思いますが、できるだけ掘り下げることでより深くその図書館のことを知ることができるでしょう。
近年日本は国の政策推進の下、外国人留学生が増加傾向にあります(※例の感染症のせいでここ最近はだいぶ減っているようですが…)。
そのような背景もあり、図書館において多文化サービスが年々重要になってきています。
多文化サービスの記述の有無については図書館サービス概論の講評でもよく指摘されているようなので、必ずチェックしておいてレポートに入れ込みましょう。
※参考資料:文部科学省報道発表『「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について』R3.3.30付
また、新しい生活様式が求められる今日ならではのサービスがないかもあわせて確認してみましょう。(僕の身近な図書館では、最近「図書除菌機」なるものが設置されてました😉)
最後に、利用案内などをゲットして、レポートの添付資料にしましょう。
ただし、添付資料は1ファイル(pdfファイル)しか提出できないので注意が必要です。
僕はこのことを、まさにレポートを提出しようとしたそのときに知りました。多分、どこにも記載がなかったと思います💧
収集した資料を1つのpdfファイルにまとめて提出しましょう。(画像もJPEGなど生データではなく、エクセル等に貼り付けた後pdf化する。)
図書館のホームページで利用案内がアップされているのであれば、pdfファイルにURLを記載し、ハイパーリンクを設定するだけでOKです。ほかのネット上の資料も全部それでいけます。
よし、ウサギ向けのサービスについても聞いてみよう!
…多様性の視点は大事だよね