レポートなんて書いたことないや。どうしよう?
大丈夫。1回で合格できるレポートを書くコツを紹介するよ
僕もレポート作成は苦手でしたが、書き方を工夫することで、ほとんど1回で合格することができました。(ちなみに複数回提出は生涯学習概論と児童サービス論です(^^;))
僕が合格した書き方をみなさんに紹介します!
レポートの書き方の本を読む(準備)
僕もそうでしたが、特に社会人の方はレポートを何年も書いていない人が多いと思います。そんな状態でいきなり書こうとしても、合格レベルに達するレポートを書くのは難しいです。
ですので、まずはレポートというものがどういうものだったか思い出すという意味で、参考書を読むことをお勧めします。
とはいえ、丸1冊隅から隅まで読む必要はありません。ある程度読んで、書けそうな気になればその時点で読むのをやめてもいいでしょう。いわば着火剤的な活用です🔥
どんな本を読めばいいの?
僕はアマゾンで評価の高かった『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』(戸田山和久著 NHKブックス 2012)という本を読みました。
癖があり人を選びそうな文章でしたが、この系の本にありがちな堅苦しさがなく僕にはあってました。
「本なんて読んでる暇はない!」という方は、少なくとも近大レポート設題集(2021~2022)p.11の「レポートの書き方」は読もうね!
(追記:2022年1月に「論文の教室」の最新版が出たようです↓僕も読んでみようっと😊)
設題を理解する
当たり前ですが、設題の意味が分からなければレポートは書けません。出題者がどんな意図を持ってこの設題を出しているのか、的確に把握しましょう。
とはいえ、設題の中には、初めて目にする言葉も出てきます。
例えば、情報資源組織論の「書誌ユーティリティ」とか、図書館情報資源特論の「灰色文献」とか図書館業界に所属していない人には聞きなれない言葉がいろいろあります。
そのような言葉の定義が曖昧なままでは、レポートの合格は望めませんので、ちゃんと調べておく必要があります。
そこでおすすめなのが「コトバンク」という無料のウェブサイトです。
出版社などが提供する辞書・辞典・データベースを横断して検索できるサイトで、その中になんと「図書館情報学用語辞典 第5版」(丸善)も含まれています!
科目終末試験でもかなり役に立つサイトですので、ブックマークしておいていつでも使えるようにしておくといいでしょう。
構成を決め字数配分
字数は各科目2,000字です。ただし、児童サービス論と情報資源組織論は設題が2つありますので、各設題1,000字で書く必要があります。
やみくもに書いていくと後から字数調整に苦労するので、始めに構成を決めて、部分ごとにおおよその字数配分をします。
構成は基本的に①序論(はじめに)、②本論、③結論(終わりに)とし、僕の場合は以下の字数を目安にしていました。(2,000字の場合)
①序論 200字(10%)
②本論 1,400字(70%)
③結論 400字(20%)
こちらはあくまでも目安ですが、何といっても本論が重要です。
実際の合格レポートをご覧いただくとわかると思いますが、近大司書資格のレポートは設題の割に字数制限(最大2,100字)が厳しいです。
気を抜くとすぐ上限に達します。
なので、本論を厚くするために序論や結論を削って調整することが多々ありました。(そもそも初めからこの構成で書いていないものもあります💦)
本論の基本は、①用語の定義(例:〇〇とは▲▲である)、②用語の具体的な説明(例:〇〇は具体的に□□として活用されている)、③説明に対する自分の考え少々(例:○○には、××の意義があると考える。)、この①~③の繰り返しです。
途中「また」「一方」「例えば」などの接続詞や副詞をうまく使って、文につながりを持たせましょう。
その際、「また、…である。また、…である。また、…」のように、つい同じ言葉を繰り返し使いがちなので注意してくださいね。文章が稚拙に見えちゃいます。
参考文献を用意
レポートを書く際には、みなさん当然テキストの中の設題に関係する部分を読み込むと思います。しかし、それだけでレポートを書くのはとても難しいです。
なぜなら、どうしてもテキストの記述に引っ張られて、丸写しになりがちだからです。
ですので、必ずテキスト以外の参考文献も用意しましょう。参考文献は「レポート設題集」のほか「通信授業科目要項(シラバス)」(←2021年度は冊子あり。2022年度はWeb参照)にも載っています。
初めて勉強する人におすすめの参考書シリーズ
僕は、学文社の『ベーシック司書口座・図書館の基礎と展望』シリーズをよく使いました。シリーズですので、「情報資源組織論」「図書館情報技術論」など科目ごとに1冊あります。
初学者向けに分かりやすい言葉で書かれていて大変読みやすく、図表もふんだんに使われているので、内容が理解しやすいです。
できるだけ手元に置いてレポートを作成することをおすすめします。
身近な資料を活用!
ここで忘れてはならないのが、みなさん持っている他の科目のテキストです。
例えば児童サービス論のレポートを書く際は、図書館サービス概論のテキストがかなり役に立ちました。
図書館概論のテキストなんかは、「さすが概論!」という感じでまんべんなく他の科目とつながりがあり、ほんと多くの科目のレポートで参照しました。
お目当ての参考図書が図書館で借りられていたり、書店になかったりして手に入らないというときは、他の科目の教科書を開いてみることで使える情報が見つかるかもしれません⤴
先輩方の参考文献をチェック!
また、先輩方の書いた合格レポートを参照する場合は、特に何を参考文献に使ったか、というところに注目するといいでしょう。
僕も、近大の資料に掲載された参考文献よりも、先輩方が使用した参考文献の方が理解しやすく、活用できたというケースがいくつかありました。
内容よりも参考文献に重きを置いてチェックすることで、オリジナリティを保った合格レポートが書けるでしょう。
「私見」はテキストに沿って
基本、結論部分は本論を踏まえ、「私見を記述する」ことが求められています。でも、その学問の勉強を初めてたかだか数日から数か月で“私見なんて…”というのが本音。
なので、ここで今一度「2.設題を理解する」を振り返りましょう。
私見といっても、自由に書いていいものではありません。
出題者は何のためにこの設題を設定したか、それを念頭に置いて、出題者が納得する意見を述べる必要があります。
つまり、答えは原則、出題者が提示しているテキスト(または参考文献)にあるということです。
著者の主観的な記述を捉え自分の中に落とし込み、私見として記述する作業です。そう考えると、割と書けそうな気がしませんか?
とはいっても、当然テキストの丸写しではダメです。表現したいことは同じでも自分の言葉で書く必要があるでしょう。
僕は、Webiio類語辞典などを活用して、不足している自分の語彙力を補っていました。
そうやっていろいろ工夫をしていくことで、最初は多少受け売りっぽく見える(というかほんとに受け売りの(^_^;))意見も、自然と私見としてブラッシュアップされていくと思います。
時事ネタを入れ込もう
添削者は何百名ものレポートを読んでいるので、同じような内容のものには正直飽き飽きするはず。
そこに時事ネタの入った個性的なレポートがあったら、『おっ!このレポートいいね!』と添削者の目も輝き✨1回での合格につながることでしょう!
テーマによっては難しいのもあると思いますが、できるだけ最新の情報を入れて添削者の目に留まるユニークなレポートに仕上げましょう。
時事ネタってなに?芸能人の結婚情報とか?
違うよ、図書館の時事ネタだよ!
時事ネタとは
□図書館のユニークなイベント情報
□図書館に導入された新しいサービス
□図書館関連法の改正情報 …etc.
このブログでもカテゴリー「図書館ネタ」で時事ネタを随時アップするのでチェックしてね!
まとめ
レポート書けそうな気がしてきたよ!
その調子!最後にもう1度まとめとくね
1.レポートの書き方の本を読む(準備)
2.設題を理解する
3.構成を決め字数配分
4.参考文献を用意
5.「私見」はテキストに沿って
6.時事ネタを入れ込もう
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